
「今日はフッ素をぬってほしいんですけど」といって子供さんを連れてこられる方がいらっしゃいます。
わが子にむし歯を作りたくない、自分のように歯でくるしんで欲しくないというおもうからでしょう。
まことに頭が下がる思いです。
そんな歯を大切にしたいお母さんだからこそ大人の歯が重なってはえてきていると「どうでしょうか?」とよく聞かれます。でも、たいていお母さんはわかってらっしゃるようです。
このままだとがたがたになるのだろうなっと、もしかして矯正?
もしかしたら歯医者に大丈夫ですよ!といってもらえるかもしれない、
安心できるできるかもしれない、という期待感をもって聞かれている感じです。
しかし、歯科医自体もこのままではきれいに並ばないだろうなぁーと思っているので、「うーんちょっと歯と顎の大きさのバランスが悪いようですねもうちょっと様子みてみましょう」
歯切れの悪いとあいまいな答えしかできないのです。
数ヶ月後にも変化ないだろうなっとおもいつつ・・・
せっかく信頼してくれ来院してくださっているのに、これでは申し訳ないおもいです。
わかっているのになぜ矯正をすすめられなかったのでしょう。
歯を抜くことになるのがわかっているからです。
歯を大切にしたい方へ歯を抜くことをすすめることになるからです。
ではなぜ、歯並びを治すことが歯を抜くことになるのでしょう。
一つに、これは歯科の教育に関係があります。歯並びをなおす日本の矯正学はアメリカの考え方の流れです。
治療は、歯並びが悪くなるのは顎の大きさより歯の大きさよが大きいからというのが前提です。
それでは大きい歯を小さく調整して歯をならべましょうというものです。
すなわち歯を抜いて調整するのです。
この歯を抜くというのがどうしても違和感があるのです。
歯を残すために子供の頃からむし歯をつくらないように、とか歯周病にきをつけましょうと予防の必要性を訴えてきました。また、1本の歯にこだわってどのようにして残そうか、どうしたら残るだろうとばかりかんがえてきました。それなのに虫歯でもない歯を抜いてしまう。それも上下左右4本も・・・(抜歯をしない方法もあるのですが)
それが歯ならびをなおすために必要だとわかってはいるのですがどうしても腑に落ちないのです。
また、矯正を終わられて本当にキレイな歯並びになられた方のお口をみるのですが、あるべき本数がない、あるべき形態の歯がないのはどうしても違和感があるのです。
ここで、注意していただきたいのは歯を抜く矯正が悪いとかいっているのではないのです。
ただただ、歯がきれいな歯ならびで隙間もないのに歯がないというそれだけがすっきりしないという
あくまでもあくまでも個人的な意見です。
こんなわけで矯正はあまり積極的ではありませんでした。
しかし、定期健診にきているお子さんの歯並びが悪くなっていくのをただてをこまねいている。
せっかくきてもらっているのにどうにかしたい。
この思いで咬合誘導という生えてくる大人の歯をいかにきれいにならべようかと勉強したこともあります。
しかし、どうもしっくりきません。
ではそのまま歯がかさなったまま大人になった方たちはどうなるのでしょう
最近予防歯科の普及により、定期的にクリーニングをお受けになる方がふえています
しかし、サポートを続けていく中で、一つ悩みがあります。
歯並びが悪い人がすごく多いのです。
これらは、歯周病、ウ蝕の非常に大きなリスクになるのです。
大人のかたでも歯がかさなっており歯科衛生士でさえここはどうやってみがいたらいいんだろう、と首をかしげるような状態のかた、いくらみがいてもみがいても虫歯ができるひと、いくらみがいてえもみがいても磨き残しがでるひと、虫歯の治療をしてもまたできるひと、もう少しは並びがよければもう少し歯と歯のあいだがひっついていなければ、もう少し歯が重なっていなければ・・・また、歯周病の治療をしようにもなかなか歯が重なったりぎゅうぎゅうずめで器具がはいらなかったりでおもうように治療ができない方もいます。
せっかく歯を大切にという思いから3ヶ月に一度、サポートにおいでにいただいても、こういうリスクを持っているとお口の健康の維持がなかなかできない、せっかくご自身はお口の健康を維持しようと努力されているのにお口の環境がリスクをあげそれが困難なのです。
せめてサポートができる範囲の中に歯並びがあさまっていれば・・・
もっと楽にみがけるのにこの虫歯はできていないかもと矯正に違和感をもちつつも歯をうごかすことのめりっとも十分認識していました。
なにかいい方法はないのかー
自分は何をしているのだろう。これではただただ、悪くなるのをまってなおしている、なんのための歯医者だ、とやるせない思いでいっぱいでした。
そんなとき某書店でそう下から2段目の本棚でした。そのときの光景はいまでもおぼえています。
「抜かない歯医者さんの矯正の話し」というタイトルの本がめにつきました。
なに!!これ!!です。
そんなことあるの知らない。うそだろ
これは患者さんようの本でしたが思わず買って一気によみました。
これが本当ならもしかしたらやっとみつけられたかも・・・
半信半疑でこの方法がどのようにしたらまなべるのかを調べ一番早い勉強会の日時の予約をとり東京へ勉強しにいきました。
歯をぬかないで矯正ができるなんて実はしりませんでした。
学校の教育でもほとんど教わっていませんでした。
歯並びのの問題は顎がちいさいために歯がならばないことが原因です。きちんとはえるスペースがないために、デコボコになっているのです。このままだと歯を正しい位置に移動させたくても全部の歯がならびきらない。そのために歯を抜いてスペースを作ると、矯正とはこういうものだとおそわっていたので歯をぬかない矯正が存在するとはしらなかったのです。
なぜならこの方法はヨーロッパ中心の考え方だからです。
日本の矯正学の主流はアメリカの考え方なためこの方法は学校教育でも隅の方に特定の時期に限定的な方法として紹介される程度だからです。
東京の勉強会には全国から私と同じようにどうしても歯を抜きたくないという思い。
でも、歯並びをどうにかしてあげたいそんな思いの先生方が多数出席されていました。
また、この方法は歯がならばないのは歯を支えている顎の問題なのだからこの根本の顎を適正に治そうと機能的に患者さん本位の治療である、と熱弁をふるう教授のもとで研鑽しました。現在も不定期ですが教授のパワーをもらいにうかがいます。
それからはおかあさんに相談されたときはこんな方法がありますよとお話できます。
歯がならばない原因は顎にあります、でしたらその顎からなおしましょう
もちろん歯は基本的に抜きません
歯並びの問題だけでなく顔つきもよくなり、全身状態もよくなる方もいます。教授もこの方法で矯正をすると不定愁訴をもった方がなおることがありおもわぬ効果に医科と歯科の狭間の患者を少しでもなおせるのではないかと期待をよせているようです。
ではどんな方法でしていくのでしょう。
「取り外し」のできる装置でネジを回して顎を大きくしていくのです。
取り外しができるということは、歯みがきもしっかりできるし、人前でははずせるし、スイミングにも外せるし、ご飯のときにも外せるし・・・、メリットは大きいのです。
しかし・・・。
外してばっかりでは治りません。
しっかりはめて使ってくれないとには効果が出ません。
ですから患者さんと協力していっしょになおしていくのです。
このスタイルも私どもにはあっていました。
歯科医だけが治すというのではなく患者さん、歯科医、衛生士がみんなでいいお口よりよいお顔をつくるために協力していっしょにがんばるそんな姿勢がそんな医療がわたしの目標だからです。
みんなでいっしょにいい歯並びいい笑顔を目指してがんばるそしていっしょに喜びをわかちあうそんな矯正をはじめませんか。
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